2006年09月

紀子の食卓

ns.jpg虚構の家族。演じている自分がたしかにいると思い知らされるのが恐ろしい。それは家族を繋ぎとめるものなのか、はたまた・・

家族に囲まれた多感な年頃の子供の行動心理をこれほど鮮やかに切り取った映画もなかったかもしれない。

監督の前作「自殺サークル」の真相を描いた作品と言えるのだろうか (未見)
この手の映画としては異様に長い2時間40分。安っぽい展開や演技だと感じられる部分もあるけれど、構成・演出の良さで見せてくれる。

“母親の巻”がないのは片手落ちなんじゃないのかなぁ。

フラガール

hg.jpg感動、感涙の嵐。
フラダンスのシーンが練習の段階から素敵に素晴らしく、クライマックスの本番シーンは圧巻で思わず立ち上がって拍手したくなるほどの迫力。

常磐ハワイアン・センターにこんないわれがあったとは知らなかった。どこらへんが実話なんだろうかと思ったら、ダンスを指導した先生が実在の人物であるらしい。なるほど、ダンサーを夢見る女の子たちとその先生の物語としたら最高。でもそれが炭坑の閉山という地域あるいは社会の問題と絡んでくるといささか腑に落ちない。なんでハワイアン? なんでフラダンス? それは映画を観てもわからない。

李監督の絵作りはまことに上手い。
方言も含めて出演者みんな見事に地に足のついた演技だった。なかでも超ハマリ役な松雪泰子と絶品の富司純子なのであった。古い町並みの再現なども上出来の力作。

西瓜

sk.jpg猥雑なところは好きだけど、もろアダルト・ビデオなシーンが多く続いて、それも好きは好きだし興奮したけれど、どういう映画なんだ?これは。
AVみたいなのは、それは登場人物の設定がそうなのだから自然そうなるとしても、でも結局これが何についての映画なのか、何を描きたかったのか、私にはわからない。ただいたずらに興奮させられただけみたいな (笑) それにもうちょっとまとまり、格調がほしい ^_^;

たとえばチラシの画像にあるような印象的なショットは多い。そしてセリフがほとんどないなかでもできあがっているのが驚きだ。けっこうな長回しもいい具合だし、滑稽で笑わせてもくれるのだった。
それにしてもまあ、長すぎて少々疲れた。外の陽射しがいつも以上に眩しかったなあ (笑)

「深海」で印象的だったおばさんがポルノ女優役で出ていたのにはたまげた。
性表現がこんなに露骨なアジアの一般映画があるとは。

人間ドック

前夜の8時以降は絶食。飲酒はもちろん厳禁なので、ふだん睡眠薬がわりに酒を飲んでは酔っ払ってようやく眠れる者がシラフで眠れるわけもなく、今日もまたいつもの寝不足に加えての空腹の身。

検査の何がイヤかって筆頭は採血だ。注射が苦手というのでなく、血を見たり想像したりするのがもう、それだけで気が遠くなり・・ (映画の中の血とかはぜんぜん平気なのに・笑) でもそんなことはおくびにも出さず、看護婦さんの「採血で気分が悪くなったことがありますか?」との問にも「いいえ」と答え、ひたすら腕からは目をそらす姿なんである。しかし注射器も進歩しているのか、そうして見ないでいるとまるで痛みはなかった。これじゃ採血した実感がないなぁ ^_^;
今回はオプションの検査で動脈硬化を調べてもらうことにした。オプションの検査は別料金で、他にはピロリ菌やら前立腺やら梅毒やらの検査があるが、毎年行う必要もないとのことで(梅毒なんかセックスしてないんだからぜんぜんOKだし・笑) 今までやったことのない動脈硬化を注文。両腕両足の4ヵ所をバンデージされて、自動マシーンが2回、血圧を計る時よりはるかに強く圧迫してくる。「痛かったら言ってください」と看護婦さん。しかしこれは痛いにきまってるじゃないか・・ でもけっこうマゾヒスティックな快感があったりしたので言わない (笑)
ドックの本命はやはりバリウム飲んでの胃X線検査。今回はいつもより辛かった。いつもはゲップを我慢するのが自覚できるのに、今日はその自覚すらなく知らない間にゲップしてたらしい。胃拡張の粒をもう一度飲まされる・・ 年々厳しくなる気がする胃のレントゲンであるが、それは検査が厳しくなっているのかはたまた自身の体力が落ちているのか・・
視力検査では初めて両眼が1.5だった。いや眼鏡したままだけど ^_^; でもかつてない。しかしこれは視力が上がっている(?)と喜んでいる場合ではなくて老眼の進行と密接に関係している現象だと思われる。眼鏡の度数を下げるべきなのだ。最近はデジカメの液晶ファインダーでさえ眼鏡をはずさないと見づらいのだもの (トホホ) 新聞を読んだり手の爪を切ったりする時に眼鏡をはずすのはもう当たり前になって久しい。
最後に行われる医師の対面検診の前に看護婦さんに呼ばれて、提出した問診表の不明なところを再確認される。禁煙に興味があるんですね? いやぁ、それほど・・ 今のご時世なので、あるかないかと問われれば「ある」と○しただけで、そんなに積極的にあるわけじゃ (だいたい今や禁煙できるほどの強い意思が残っているとも思えない ^_^;) 今日はたまたま禁煙に詳しい先生がいらしてるから当たるといいですね。お話聞けると思いますよ。・・いやもう、それはありがたいことかもしれないけど、もう疲れたので早く終わりにしたい。当たりませんように・・

ドックのあった日は体調が悪くなる。体に悪いと思う ^_^;
酒にタバコ、寝不足生活のわりには、これまでの検査ではいたって健康らしい。数年前に食道ポリープの疑いありと再検査、胃カメラのまされて死ぬ思いをしたけれど。いやまあ今回どういう検査結果になるかはわからないけど。
でも人間死ぬ時は死ぬ。なんで人間ドックを毎年けなげに続けているんだろう。もちろん死ぬのは厭だし、人一倍死ぬことへの恐怖は持っている自分だけど、そんなことをして生き長らえてもこれまでと同様、ロクな人生じゃないんだろうなと、今回初めて思った。

バリウムと下剤のせいで、診療所で1回、そのあとの映画館で2回、博物館で2回、トイレに寄る。さすがに最後はお尻が痛むので博物館に備え付けられていたウォシュレットを初めて試す。なかなかの快感じゃないか! (笑) でもこれおちないよ~ (‾∇‾;) 

もんしぇん

ms.jpgゆるやかに流れる時間の中で、何度もウトウトしてしまった。午前中に行った人間ドックの疲れもあるのだろうが、参った・・

原案・脚本・音楽・主演の玉井夕海がなかなかの魅力。


【一角座】
東京国立博物館の敷地内にプレハブで作られた特設劇場。鑑賞券には博物館の観覧券も付いている。
座席は150と少ないが、場内は天井も高くゆったりしたスペースで、スクリーンも座席数のわりにはデカイ。上映設備は普通の劇場と比べても何ら遜色ない。椅子がさすがに簡易なものなのだけれど、空いている日であれば快適に鑑賞できる (快適だから寝てしまったわけではないが・・) 通常の配給ルートから離れて自由に映画を作るという意図の上映形態で、それはそれでお金もかかるのだろうけど、これだけの施設で上映されるというのは作り手たちにとっても本望だろうな。

入口の前は芝生の庭になっていて、今の時期はそこかしこで蚊取り線香がたかれていたりする ^_^;
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